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青森県における男女共同参画社会の実現を目指して活動する特定非営利活動法人です。

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   会報 第30号  2010年 5月     無断転載および印刷はご遠慮ください
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男女共同参画社会基本法と私
 会員 弘前市 澤田 秀子
 1975年「世界婦人年」が開催され、「世界行動計画」が採択されてから35年が経過し、自分との歴史を重ね合わせた。農村社会に嫁いで40年が過ぎた。
 結婚当時、私たち農村の若妻は、自分たちの暮らしの中での慣習に対する疑問やジレンマ、めまぐるしく変化する社会情勢に対するあせり、そして母として妻としての女性の位置づけに対する不安などを抱えていた。そのなかで私たちは若妻会を作り各自の悩みを持ちより、公民館活動の一環として月1回の教室生だよりを発行することにした。
 当時、家父長制が色濃い農村社会では「朝早くから畑仕事をし、舅・姑には意見など言わず、夫には黙って従う嫁」が最良とされ、嫁が本を読んでいる姿を見られただけで怠け者と指さしされた時代だった。指さしするのは男性の顔色をうかがう女性たちだった。
 20代から30代の若妻たちが本を読み、文を書き、勉強のために学校の役員に手をあげ様々な経験をしながら情報誌を発行するというのは、いくら公民館の指導の基にとはいえ、狭い農村社会のなかでは誹謗中傷の的となった。その反響の大きさには25人の若妻本人たちが驚いた。それでも自分たちの考え、疑問を紙面にぶつけ、自ら回答をみつけ、社会情勢に目を向けていった。
 1年目は地域に住んでいる先人たちに投稿をいただき、2年目からは自分たちの意見、自己紹介の欄をもうけて、執筆と投稿整理の役割分担をして全員が関わるようにした。書くことに達成感をおぼえた私たちは、3年目から文集を発行することにし、年1〜2回の文集発行は1993(平成5)年の100号までつづいた。また「教室生だより」は10年続いて幕をとじた。10年の間には、親(舅・姑)や夫の説得で辞めていった人が半数に上った。それでも新たに加わった人も含め関わった人全員による「文集100号達成記念旅行」とした1泊旅行は自分たちに対する「ご褒美」であった。同時に、舅・姑に旅行したいなどと言えなかった自分たちが「1泊旅行」をすることは大きな変革でもあったのだと思う。それは1999年「男女共同参画社会基本法」公布施行の5年前の出来事であった。あれから15年が経過した現在、それぞれの道を歩んでいるメンバーであるが、一番の理解者としてつながり私に勇気を与えてくれる仲間たちである。
 「基本法」ができてからも私たちの身の回りの状況は一進一退といわざるを得ない。改善されたように感じつつも一番期待される若い世代に、古い家父長制度当時のような気質が見え隠れする様子に一喜一憂している。
 「男女共同参画社会」実現にはまだまだ根深い課題が山積みなのである。

研修合宿
平成22年2月20日(土)〜 21日(日) 於:八戸市

「雪のない八戸で開催」のはずが「大雪」に見舞われました。でも「はちのへ男女共同参画推進ネットワーク」との合同研修会・交流会では熱く語り合い、せんべい汁や甘酒に舌鼓をうちながらの『えんぶり』鑑賞では伝統芸能に感動し、充実の2日間となりました。
研修会の様子
【研修会の様子】


「はちのへ男女共同参画推進ネットワーク」との
合同研修会及び交流会
平成22年2月22日(土) 13:00〜16:00

今一度、基本に立ち返って男女共同参画社会を考え私たちにできることを確認しようという目的で、八戸市の各種男女共同参画団体のネットワーク組織である「はちのへ男女共同参画推進ネットワーク」と合同研修及び交流を行いました。
 第1部 講演「私たちにできること」
     〜男女共同参画の現状と今後の取り組み〜
講師 佐藤 恵子 (青森県立保健大学教授)
1 男女共同参画社会を巡る最近の動き(現状認識)
 ○国・政府の動き→「第二次基本計画策定後の政府の取り組み」
             「第三次基本計画の重点事項の考え方(案)」
 ○青森県の動き→「青森県男女共同参画に関する意識調査結果」(平成21年12月)から
 ・男女の地位の平等感について:全国結果に比べて青森県は「男性優位」と
  答える割合が高く、「平等」と答える人の割合が低くなっている。
表1 男女の地位の平等感(青森県と全国)                  単位:%
男性優位 やや
男性優位
平等 やや
女性優位
女性優位 わからない 無回答
家庭 青森 16.8 35.7 23.0 9.8 6.1 4.8 3.7
全国 7.8 38.7 43.1 6.7 1.7 1.9
職場 青森 25.9 35.3 17.7 2.9 9.8 6.6
全国 15.6 46.5 24.4 4.4 0.9 8.1
学校・教育 青森 6.6 16.7 43.9 3.5 20.1 8.2
全国 1.9 12.0 68.1 3.9 0.3 13.1
政治 青森 39.6 29.8 14.7 9.5 5.6
全国 23.7 48.1 21.0 1.9 0.3 5.1
法律・制度 青森 17.2 27.4 31.1 5.6 11.8 6.0
全国 7.8 33.5 44.4 6.5 0.9 6.9
社会通念・習慣 青森 31.2 40.0 12.1 3.5 6.2 5.5
全国 18.7 53.2 20.8 3.4 0.5 3.6
社会全体 青森 22.1 49.7 12.4 3.1 7.0 4.7
全国 9.7 61.9 23.2 3.4 0.3 1.6
     <注>青森県:「青森県男女共同参画に関する意識調査」平成21年7月調査・
        全国:「男女共同参画社会に関する世論調査」平成21年10月調査


青森県男女別でみた場合、「男性優位」と答える女性が男性の倍近いものが多く、不等感に男女でも大きな隔たりがある。

表2 男女の地位の不等感(青森県男女別)                  単位:%
男性優位 やや
男性優位
平等 やや
女性優位
女性優位 わからない 無回答
家庭 女性 20.6 40.4 17.1 9.1 5.2
男性 11.9 30.0 31.4 10.7 7.2 5.8
職場 女性 31.3 33.3 13.7 10.3 6.7
男性 18.5 38.6 23.3 9.3 5.6
学校・教育 女性 8.3 19.1 42.9 2.4 19.5 7.5
男性 4.2 13.7 45.9 5.0 20.9 8.3
政治 女性 46.8 30.4 8.3 8.9 5.2
男性 30.4 29.4 23.5 10.1 5.4
法律・制度 女性 22.8 30.7 23.2 4.2 13.4 5.4
男性 9.5 23.5 41.9 7.8 9.5 6.0
社会通念・習慣 女性 39.0 36.1 9.4 6.0 4.9
男性 21.1 45.5 15.9 6.6 5.4
社会全体 女性 27.0 50.5 9.1 6.7
男性 15.5 49.1 17.1 4.4 7.4

2 もう一度、男女共同参画社会について考えてみよう


  
■男女共同参画社会とは
男女が、共に喜びも責任も分かち合い、誰もがその人らしく伸びやかに幸せに生きることができる社会=誰もが幸せな社会
  ○法律や建前だけの男女平等ではなく、実際の生活や生き方で平等な社会
  ○男女が共に個人として尊重され、自分らしく生きることができる社会
  ○男女が共に「仕事」+「家庭」+「地域」を担う社会
 ■男女共同参画社会実現のための課題
   ※男女が共に自立しつつ、支えあう関係づくり
   @性別役割分業とジェンダーを見直すこと
男は仕事、女は家庭→男も女も仕事も家庭も
男らしさ、女らしさ→自分らしさ(その人らしさ)
   A女性が政治、企業経営、地域運営などに進出し、
     女性の視点で変えていくこと
   B男性が家庭や地域の活動に参加し、人間らしく
     バランスのとれた生き方をすること
   C男女が共に仕事と家庭を両立できるような条件や
     環境を整えること
佐藤恵子先生
【講師の佐藤恵子先生】

3 これからの取り組みに向けて → すでに第二ステージ(意識啓発の次の段階)

  ※地域における男女共同参画の推進→実効のある取組が必要
   @地域の特徴・実情をふまえた取組
   A地域課題の把握
   B男女共同参画の視点の明確化→自分たちの活動が、性別役割分業やジェンダーの見直しに役立っているかどうかを確認し、視点がぶれないようにすることが重要。
第2部 交流・意見交換会
  • 会の活動が長くなれば、会員がエンパワーメントして、それぞれが新しい方向へ進んでいく。これはいいことなのだろうが、会のモチベーションは下がっていく。こういうときこそ会員同士で、会の活動を総点検する必要があるのではないか。また同じ活動をしている人たちと話し合うことで、新しい方向や、活路が見出せるかもしれない。(今回の研修・交流など)
交流・意見交換会の様子
【交流・意見交換会の様子】
  • 活動の出発点は何だったか、参加することで満足していていいのか?社会に女性が出るだけで目的が達成されるわけではない。だからこそ活動の目的を再確認する必要があるのではないか。そういうときこそ国際的な取り組みの中で、自分たちの活動目的を確認する。
  • 活動目的が人によって違っても、男女共同参画社会の実現を目指すことは同じである。
  • 補助金を取って活動を広げ、多くの人に知ってもらおうとして、内容がぼやけてしまっている懸念がある。課題は子育て、介護、再就職、そして今きているところは、男性のために男性の生き方を変えようということ。原点を確認するための学習が必要である。
  • 男女共同参画社会の未来像をきちんと持っていると、その方向に進めるが、まだ確立した社会でない。けれどもポイントはあるので、そこを押さえる必要がある。でも実情があるので、すぐ目的までは行かない。現状と目的を見比べてどこからやっていこうかという見取り図を自分達で持つことは何より大切ではないか。
  • 何事も一人では無理。仲間との学びや交流により活動を維持できる。そういった仲間づくりも必要。
  • 自主的に私達がやることで新しい社会が作くられ、自分が自分らしく生きられるような社会になるのではないか。
※「継続は力なり」を胸に刻み、男女共同参画社会をめざして取り組むことにしました

 

 ワークショップ「私たちのワーク・ライフ・バランス」開催
青森県男女共同参画センター「パートナーセッション2010」にて

日    時:平成22年1月17日 午後13:00〜
場    所:アピオあおもり(青森市)
講    師:石岡百合子(会員・キャリアカウンセラー)
アドバイザー:佐藤恵子(会員・青森県立保健大学教授)


 各自が「現在の自分の状況」をワークシートに記入し、その後、記入内容をもとに自己紹介しながら意見交換しました。
 全員が積極的に発言する活発な話し合いとなり、「内容の濃い、非常に充実した90分でした」といった参加者の感想をいただきました。
ワークショップの様子
【ワークショップの様子】

 
<意見交換内容>
  • 子育てのために育児休暇をとっているが、夫との時間が合わず休暇が終わったらどうしたらいいのか不安。
  • ワーク・ライフ・バランスは女性よりも、男性にこそ必要なテーマではないか。
  • 男性中心の長時間労働は、女性が働き続けることを困難にし、男女ともに「自分らしく生きること」を難しくしている。
  • 育児休業は女性だけではなく、男性も同じように取った方がよい。
  • 両親が共に子育てに関わることで、子育てに関する共通認識もできるしお互いの理解も深まる・・など。
 



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